2016/05/28

死ななかった花子

69才の象、はな子のあの岩肌には
歴史が刻まれていたんでしょうね。
一方、うちの19歳の花子は人間にしたら90歳過ぎ。
なのに花子の毛は子猫のようにフカフカ、
甚だしい年齢詐称です。
先日、井の頭公園の動物園で暮らしていた象のはな子が亡くなりました。
膝のオペをした冬、三鷹の鍼の先生のところからリハビリがてら吉祥寺まで歩いていました。
井の頭公園の脇を通る度に動物園を眺めていこうかな、と思いつつまた今度と思って通り過ぎていました。
今はリハビリどころかリハやら稽古、発表会に向けての雑務に忙しく武蔵野散歩を楽しむ時間は皆無.....
あの時、はな子を拝んでおくんだったと少し後悔しています。





寝る、喰う、喋る、そしておトイレ。
これだけでもう十二分の老猫ライフ。
去年くらいからでしょうか、
本格的に化け猫化してきたような気がします。
一方、うちの「花子」は1週間ほど前に死にかけました。
珍しく私の携帯に家からメッセージは入っていたので何かと思ったら、花子が舌を出したまま荒い呼吸をして死にそう、とのこと。
私はこれからオトナの生徒さん達のクラスの教え。。。。
あぁ、このまま花子には会えずにお別れかな....
とか思いながら、仕事を終えて家に帰ってみたら、花子はいつも通り私の顔を見るなり、満面の笑みで「おかえりなさい」と迎えてくれて、続いて「ごはーん、ごはーん」といつも通りに絶叫。
あれ?死にそうだったんじゃないの????

ぼちぼち死のうかと思ったら、家の人間が途端にオタオタ、メソメソ?し始めちゃったので、なんだかこりゃ面倒だなと思ったのでしょうか、ひとまず死ぬのは止めたみたいです。
もう十分に生きてきたから、これからは生きるも死ぬも花子の好きにすればいい、私はそう思って一緒に暮らしています。


(あの世に猫缶あるのかしら?)