2016/01/15

よく観る、聴く、真似する

パンダの太極拳、カワイイ♪
でも、中国が世界に誇る太極拳は
予想通り生易しいものではありませんでした。
今日は昨日書き切れなかった初めて体験した太極拳について。
昨日はかねがね一度はやってみたいと思っていた太極拳を体験しました。
ぺったんこのカンフーシューズもゆったりだぼだぼの太極拳パンツも持っていない私はいつものトレーニング姿に足元はジャススニーカー姿。
右も左もサッパリ分からない超初心者の私にまずは先生が一言。
「よく観る、よく聴く、よく真似る、今日はこれができばいいですよ」

ホッ、私はどうあがいても太極拳のたの字も知らない人間。
精一杯、観て、聴いて、真似るしかありません。
「何も分からない人こそ、私のそばにいらっしゃい」と先生がおっしゃるなり、黒尽くめのカンフーウェアのお弟子の男性陣がザッとどいて私の目の前に先生の背後に通じる「道」ができました。
瞬時に道が開けたもんだからちょっとビックリ。でも、ここで怯んではなるまいと先生のもとへ。


「あなた、もしかして日本人じゃない?」と聞かれてさらにビックリ。
日本人の初心者は前にいらっしゃいと言われても、いえいえ.....と後ずさっていくんだそうです。
太極拳は中国の伝統的武術ですからね、自分が日本人であろうが、ここが日本であろうが、太極拳をやるんだったら、郷に入りては郷に従えで日本人じゃダメなんですね。

生徒さん(=お弟子さん)の中には中国の方も数人いて、稽古は時折、中国語でシェ~シェ~ポーポーと進んでいきます。
中国語、ぜーんぜん分かんない......(-_-;)
でも、中国語であろうが日本語であろうが、所詮、太極拳自体がぜーんぜん分からないんだから、この際、言葉が何語かなんてどーでもいい。
そう開き直って?ひたすら先生の動きを観て、聴いて、真似しました。
振付家に「こう」と踊って見せられた振りを一瞬にして体でキャッチして自分の身体を通して踊ってみせる。
そんな緊張感と似ている。コノ、緊張感けっこう好き。
そう思って無心に真似をしていたら、
「あなたは踊る人でしょ、バレエかな?かなり真剣にやってるでしょ」と言われてギョっ(*_*)
先生に見透かされた......
私が「はい」と言うと、先生が豹変しました。

「観方が甘い!聴き方が甘い!真似の仕方が浅い!!!」
先生、いきなり怖い.......
私が初心者だなんてことはもう先生にはまったく関係のないことになってしまって、それから先はバシバシバシッとやられました。

太極拳は奥が深すぎて、ここで私が簡単に語れるようなものではありません。
でも踊りにも通じることがたくさんあって、勉強になりました。

稽古が終わった後、先生は初対面の私に厳しくしたのは私の“気”が太極拳に向いている人だったから目をかけたんだ、と話してくれました。

ちょっと体験のつもりがえらく大変になってしまった初めての太極拳。
稽古が終わってグッタリしていた私に先生のお弟子さんたちが声をかけてくれました。
先生が厳しくしたのは私がそれに応えられる人だと思ったからで、そうそう厳しく叱ってはもらえない、厳しくしてもらえたのはとっても有難いことなんだと。


中国の餃子は焼きじゃなくて水餃子か蒸しよね〜
とか思いつつも今宵、日本人は焼き餃子をガッチリ♪
ズボッとハマってしまいそうな太極拳。
なので、しばらくはやりません。
これからしばらくの間、私にはバレエの様々な仕事がありますからね。
まずはそっちを一生懸命に。

でも、いつかまた挑んでみたい太極拳。
鉄は打たれてこそ強くなる。
打ってくれた先生に謝謝、とても感謝しています。
「よく観る、よく聴く、よく真似る」のはとても奥が深く難しいことでした。
バレエも然り。