2015/08/22

トウ先のかがり方〜How to Darn〜

ワンカップならぬ、ねこカップとラスク。
今宵も夏休みのお土産で夜のお茶タイム。
 私はポアントを履いて稽古をする上で大切なことのひとつにポアントが自分の足に合っていて痛みに耐えることなく稽古の集中できることだと思っています。
(多少の圧迫感はあっても)
My Bestのポアントがあることがポアント・ジプシーにならずに落ち着いてポアントの稽古に没頭できる最低条件かも知れません。

そんなMy Bestの一足があっても時々、浮気をしてみるのも良いかもしれません。
世の中には色々なメーカー、色々なタイプのポアントがありますからね。
もしかしたら、やっぱり合わなくてお金と手間の無駄になってしまうかも知れませんが、その半面、もっと今の自分に合ったポアントとの出会いがあるかも知れないし。



なんとカップにぶる下がる猫クッキーでした♪
この世のオトコとオンナの関係に似ていますね。
良いかもしれない♡
と思ったら、ダメだったり。
ダメかもしれない.....
と思ったら案外、良かったり。

でも長い付き合いの伴侶1足はキープしておきたいものです。
でも、時には浮気も!
その昔「浮気は文化だ」とか言った芸能人がいましたが、ポアントに関しては「浮気は冒険」です。
もしかしたらもっといいMy Bestと出会えるかも♥

そんなこんなで「浮気」をしてみた生徒さんがおひとり。
悪くなないけど、トウ先がちょっとゴロゴロしていてしっくりこない.......とか。
かなり面倒なことではありますが、トウ先をかがってみては?と提案。
今日は時間がなくてかがり方まで説明できなかったので、YouTube映像をひとつPIck up。

【How to Darn platforms】
近所のサビ猫ちゃん。
強面ですが超スリスリ魔の甘えん坊。
いつも近づきすぎちゃって、
ちゃんと写真が撮れない......
このおばさまはPart 3まで続くこの映像の中で、最終的にトウ先全面をかがっていきますが、最初にトウ先の縁をかがっているやり方でトウ先のまわりをぐるりとかがりましょう。
私のオススメは滑らなくて強い「料理用の糸」(=焼き豚を作る時に使う糸)つまりは「タコ糸」です。
もちろんバレエショップで売っているポアント用のピンクの糸でもOK。
ただし糸が細いとガッチリとした縁ができずにかがったのに対して意味がない.....ことになるのでなるべく太めの糸を使いましょう。
針はまっすぐの針でも大丈夫ですが、U字にカーブした布団用の縫い針を使う人もいます。
縫い方は見ての通り、決して特殊な縫い方ではありませんが、最初はやりなれなくて時間がかかります。
プラットフォーム(トウ先)が立った時にどんな感じで床と接するのか、その具合を見ながらかがっていきましょう。


私はここまでやったことはありませんが、このおばあさまの「トウ先全面かがり」は見事です。(お時間のある方はPart 3まで早送りで見てみてください)
ポアントって、お裁縫仕事が多くて大変ですね......
その分、愛着が湧くとは言え、まさに買っただけでは未完の靴。
場合によっては履いた所で未完の靴......(ため息)