2015/07/06

ポアントリサイクル

帰ってきたらまずポアントを干します。
ふぅ〜、梅雨時なので当たり前といえば当たり前ですが、ここ数日の湿度は尋常ではありません。
世の中一般はどこにいっても当たり前にクーラーがかかっていますが、身体が冷えるのを嫌う人間がたくさんいる稽古場はこの時期、熱帯雨林を越える湿度で2時間も稽古をすると全身の水分がぜーんぶ汗となって出てしまう勢いです。
稽古中は汗みどろで涼しい顔して踊っていても、実はクテぇ〜。
湿度で身体の奥のほうまでよく動くのですが、ともするとクニャ〜っとなります。
一方、この時期、ポアントも一年で一番クテぇ〜、クニャ〜。。。。
すこしでも長生きさせるために帰ってくると真っ先にポアントを干します。



BLOCH(Heritage)のソールは手で簡単に履かせます。
ポアントが潰れたらこのソールを全部剥がして
バレエシューズとして履くのもいいかも。
おろしたてのポアントは足がしっかりとホールドされてそれはそれで踊りやすいのですが、実は、私はちょっと潰れかけの柔らかいポアントの方が好きです。
足裏に馴染んでドゥミがしっとり通れて、その感触が大好き。
踊りやすいかどうか、というよりも足裏で感じる“感触”が好きです。
コツンと立つよりも、スポッと立ってムニュッとア・テールに降りる感じ。
うーーーん、ポアントを履いている方なら分かってもらえるかしら?
でも、この湿度では今履いているポアントの寿命もいくら干したとしてもあと1、2回が限度でしょう......


チャコットのベロネーゼはソールに釘が打ってないので
ソールさえはがせばバレエシューズになるとのこと。
こちらは生徒さんが潰れたポアントを2晩水につけて糊付けされたソールを剥がして作ったリサイクルシューズ。
バレエシューズとして履いています。
硬いインナーソールを取ったと言ってもボックスや厚い皮の靴底がついたままですから、水に漬けたことで多少柔らかくなっているとはいえ、バレエシューズよりは硬いです。
それを足裏の筋肉をしっかりと使ってつま先を伸ばす訓練用のバレエシューズとして履いています。




足裏、足指までしっかりと使わざるを得ない
バレエシューズ。
なんとしてでもバレエが上手くなりたい!と思っている人は違いますね。
潰れたポアントをバレエシューズに変身させるやり方を自分でネットで調べてやってみたんだそうです。
コレ、足裏強化のためにはとてもいいバレエシューズ!
お金の節約になる上に足裏強化になるんですから言うことなし。
生徒さんの努力する姿から改めて学ぶことがたくさんあります。
皆さんも潰れたポアントはどうぞ捨てずにリサイクルしましょう!
環境に優しく自分に厳しいリサイクルバレエシューズ♪
ポアントのリサイクルに挑戦してみよう!という方は下記のビデオを参考に是非♪



【水につけてポアントをバレエシューズにする方法】
インナーソールの糊付けがハードな場合は水につける方法の方が手っ取り早いかも知れません。


【こちらは水にはつけずにソールを剥がしただけでバレエシューズにする方法】
私が履いているBLOCHのポアントは、水につけなくても釘を抜いて手でソールを引き剥がせばバレエシューズにすることが可能です。