2015/05/15

舞台の上の時の流れ

人のストレッチ場所でゴロ寝をする太郎。
さすがに子供たちは発表会からの立ち上がり、というか再起動が早いですね。
これからもますます頑張りますという気持ちの現われでしょうか、発表会明けのお稽古は全員出席、欠席皆無。
やる気もさることながら、疲れ知らずっていうことでしょうね。
若いって、素晴らしくもズルいです。

今日は発表会明け初めての小学生のクラス。
先日の幼稚園のクラスでは「感想」をひとりずつ話しましたが、こちらはもう小学生、「反省」を話すことに。



私の足にお疲れチュ〜。
老猫に労って頂いて恐縮です。
各々、本番中に「やってしまった,,,,,」ということがあれこれあり、しかもド緊張して、それでもなんとか最後まで踊りきった発表会だった様子。
ちょっと考えて思わず黙ってしまうあたりを見ると、なかなか人前で簡単に口にはできない反省点=上手くいかなくて悔しかった事もあったんでしょうね。
口にしなくてもいいんです、自分でそれがわかっていれば。そして、その事を忘れずにこれからまた稽古を続けていけば。
なので、それ以上根掘り葉掘り聞くことは止めました。


そーんな前向きな「反省会」のさなかに驚くべき発言が。。。。
「始まってみたら、意外と早いのねぇ〜」(オバちゃん口調)

突然、何を言い出したのか、ビックリして一瞬言葉を失いましたが、つまりは彼女が言いたいのはこういう事でした。

発表会、始まってみたらびっくりするほどあっという間に終わっちゃった。
オープニングを踊って、自分たちの踊りを踊って、その後、大人の人たちが踊る間、だいぶ時間があるって思っていたら、あっという間に自分も踊る最後のフィナーレの曲になちゃって、ボーっとしている暇なんか全然なかった。

7才、3回目の発表会にしてようやくそういう事が実感として分かってきたんですね。
あんなに練習したのに本番はたった一度だけ。
しかもあっという間に終わってしまう。
7歳の人間が自分の生きている空間の時の流れをリアルに把握することって、日常生活ではそうそうないかもしれません。
でも、彼女は7才にして舞台の上の、日常とは明らかに違うときの流れを実感したんですね。
舞台って本当に不思議な場所です。
一番好きな場所である一方、一番怖い場所でもあります。

「意外と早かった」ははじめの一歩。
7才の彼女が、まだまだその先があることを実感(=痛感?)するのは、もうちょっと先の事になりそうです。