2015/03/10

築地の高級バッグ

築地の高級バッグ。
5キロ級の猫が入る大きさです。
毎日、稽古やリハーサル、教えの道具を抱えてあちこち移動している私は、世の中に数多ある高級バッグとは無縁です。
そんな私のもとについ最近、“高級”バッグがやってきました。
出処は築地です。
材料の竹が近年の気象で生育不順になって品薄に、その上このカゴを作る職人さんの数がめっきり減って今では十分な数がない品なんだそうです。
そして、お値段も決してお安くはない“高級品”だとか。
(とは言ってもプラダよりはお安いと思いますが)
もちろんこの築地の高級バッグに入れるのは稽古着ではありません。
築地の美味しいもの。


【今晩の美味しいもの】マテ貝のスペイン風白ワイン蒸し
生まれて初めてマテ貝を食べました。



日本人は、特に日本の女性は世界的にみても無類のカバン好きなんだそうです。
ステキなバッグをあれこれたくさん持っているんですね。
でも、私の場合は稽古着と靴をドサッと入れられる仕事用のカバンと、この美味しいものを買うためのカバンがあれば生きていくためのあらかたの事は済んでしまいます。




さっそく中に入って怒られる熊太郎。

この築地の高級バッグ、実はすぐには使えません。
築地は基本的には玄人の料理人やお店の人たちに魚を売っている場所。
本職の皆さんの築地バッグは竹が陽に焼けていて青くはなく、ほつれたカゴの角を修理したガムテープがしっかりと貼ってある年季の入った玄人仕様。
つまり新品で落ち歩くのは新参者の素人であることがモロバレなわけです。
とは言っても、どう逆立ちをしても素人は素人。
朝の商いで売れ残った活きのいいオススメの一品を少々お安く分けて貰えれば御の字。
私が多少、陽に焼けたこのバッグを持って築地に出陣できるのはいつかな?
とりあえず近所の買い物の時に使おうかと思うのですが、よく考えたら最近、近所の買い物すらろくにしていない毎日です。