2013/03/18

花のワルツ(予習編)

私は大人からバレエを始めた生徒さんにクラシック・バレエを教えています。
これは子供に教える場合でも同じですが、足のポジション、股関節から足を開くバレエならではのカラダの使い方(=「ターンアウト」って言います)などなど、バレエの基本をひとつひとつレッスンの中で繰り返し練習していきます。

バレエはとにかく基礎が大事。
その基礎のひとつとして忘れてはいけないのが、Musicality(=音楽性)です。
Musicality in Dance。踊るための音楽的センス。
カラダの柔軟性も大事ですが、いくら動けても音楽の中で動けなければ踊りとは言えず。。。
とにかく音楽性こそ踊りの要だというのが私の考えです。

その音楽の中でもバレエはワルツ♪
「くるみ割り人形」にも「眠れる森の美女」にも「白鳥の湖」にも、必ず美しいワルツの曲があって、コールドがわんさと踊ります。

3月20日の祭日は「くるみ割り人形」の中から「花のワルツ」を踊る特別レッスンをします。
バレエの、チャイコフスキーの、「くるみ」の中のワルツと言えば、「花のワルツ」。
大人からバレエを始めた人たちには、小さな子供達には決してできない大人の優雅さで3拍子=ワルツを美しく踊って欲しいです。

今宵はキーロフバレエの「花のワルツ」を見て予習しましょう。
この振りは典型的な「花ワル」の振りです。バランセにアラベスク・ソテにアントルラセ。
20日もこんな感じかな?
約7分の曲すべてを踊りきれるかどうかは分かりませんが、これぞバレエ、これぞワルツという“お花の世界”を、存分に踊って堪能して頂ければと思います。
当日の飛び入り受講も大歓迎!
詳しくはホームページを御覧ください。



しかし、チャイコフスキーの音楽構成はすごいですね。
まず主題となるメロディーを繰り返し、そのちょっと甘ったるいメロディーに飽きてきた頃に転調して違う流れというか空気を吹き込み、また主題のメロディーに戻る。
そうすると一度は甘ったるいと感じたメロディーも、あぁ、やっぱりキレイなメロディーでいいなって、再び新鮮に感じて、そして最後はそのメロディーが盛り上がって気持ちよくジャジャ〜んと終わる。

まさに職人技。チャイコフスキーの音楽構成は映画音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムズも完璧にお勉強して活用していますね。

定番過ぎてちょっと聞き飽きちゃったとかなんとか言って、やっぱり「花のワルツ」いいです。
何度、聴いても、何度踊っても、楽しい♪
みなさま、20日は踊りにいらっしゃいませ〜♪