2012/11/30

キラルのオラヴァ


→昨日の話の続き。

先日聴きに行ったポーランド放送室内合奏団とフルートの王様ことエマニュエル・パユさんの演奏会。
パユさんがアンコールで演奏したのは、日本が世界に誇る武満徹作きはくの『Voice』。

そして、ポーランド放送室内合奏団がアンコール曲として演奏してくれたのがWoiciech Kilar(ヴォイチェフ・キラル)作曲の『Orawa(オラヴァ)』。

どちらも超一流の演奏家による生の演奏を耳にするチャンスはそうそうない曲。
私はW・キラルの『Orawa』を聴いたのは初めて。
あまりの凄さにゾワゾワ、ゾクッとしました。



この『Orawa』という曲は映画音楽の作曲家として知られているキラルが、弦楽オーケストラのために書いた作品。
1986年にポーランドとスロヴァキアの国境に位置するタトラ山脈の麓のザコパネで初演され、曲の中にはタトラ地方の民族音楽の要素が組み込まれているんだそうです。
雄大で、エネルギッシュ!
自分に気合いを入れるのにうってつけの曲です。
ここの所、仕事でバレエ音楽ばかり聴いている私にとって、この『Orawa』は新鮮であり、そして衝撃的な出会いでした。
これ、生の演奏じゃないとダメな曲なんですが、皆さんも聴いてみてください。



この『Orawa』、アコーディオンで挑戦している人達も。




【今宵のごちそう】













道産子から頂いたシャケの粕漬けと飲み助にはたまらない「鰊(にしん)の切り込み」。


“切り込み”というのは塩と米麹で魚を発酵させたもの。
地元の人達は、賞味期限が切れた「切れ込み」に七味唐辛子をパラパラとやって食べるんですって。これが一番美味しいんだとか。
残り半分は〈期限切れ通の食べ方〉で頂きます。日本酒、買わなきゃはぁ〜♪
ごちそうさまでした。

明日は武満徹の『Voice』、聴いてみましょう。