2012/04/18

NIKE Pointe Shoes !!

おととしの4月1日のブログに、
「adidasとSylvie Guillemのコラボで誕生する次世代ポアント、無事先行予約できましたぁ〜!」
というエープリールフールのネタを書いたら、驚くほどたくさんの方々が信じてしまってビックリしました。
が、今回は嘘ではなくて本当の話。
遂に、こーいう時代が来るべくして来たんですね〜。





NIKEがトレーニング用、つまり稽古用のポアントの開発をしているそうです。
実際にいつ売り出されるかは不明ですが、作っている事は確かです。

リボンもゴムも必要としない黒とブルーのNIKEロゴ入りポアント。
見た目はなかなかクールです。






従来のポアントは8週間もするとダメになってしまうけれども、このポアントならずっと同じ状態をキープしたまま存分に練習ができる、とのこと。

ダンサー泣かせのポアント代。
それを考えると、すぐにへたることなく存分に練習できるポアントは魅力的。
でも、実際の所、踊るためのポアントとしてはどーなんだろう?




トウ先とボックスはありますが、ヒール部分がない
まるでサンダルの様な作り。

従来のポアントは自分にとって一番履きやすい柔らかさに馴らすまでに時間がかかり、ちょうど良くなったかと思ったら、すぐに柔らかくなり過ぎてしまってお釈迦。。。。という、なんとも非合理的な靴。

でも、その馴らす過程が足裏の筋肉や、足指の感覚を鮮明にする訓練になっているのでは?というのが私の考えです。






従来のポアントは湿度や温度によっても、微妙に柔らかさ、しなり具合が変わります。
一方、そのポアントを履く自分の足も、日によって微妙に違う訳で。
その日々、決して同じではないポアントと自分の足との相性がピッタンコあった日が、「おぉーーー、今日はなんだかいい感じ!」という日。
ポアントと自分の足との一期一会みたいなものが、時としてポアントが足裏にも床に吸い付く夢のような心地よい感覚を生み出して、すばらしい踊りも生み出すんじゃないかと思う訳です。

いつ履いても同じ状態のポアントは確かにいい面もありますが、日々、変わる生身の人間の感覚のほうは劣ってしまわなういかな?というのが、私の心配です。
ポアントで動くための筋力トレーニングにはなるとは思いますが、“ポアントで踊る”という事となると、筋力以外に神業にも近い“感覚”が必要なわけで。。。。

長持ちして、音がしなくて、いいじゃん!と思って、しばらくの間、ゲイナーのポアントを履いていた私は、Traditionalなポアントと次世代ポアントをその時々、踊る内容や練習の目的によって、ダンサー自身が使い分けられる能力や判断力を持ち合わせていないとダメだな、ということを学びました。
さて、このNIKE Pointe Shoesはどうだろう?

次世代のポアントが出て来てトーゼンと思いながらも、
「ポアント、そんなに簡単に履かれてたまるか」という気持ちも、正直ふつふつと沸いて来る今宵。
NIKEであろうか、adidasであろうが、FREEDであろうが、いずれにせよ、ポアントは万人にキビシく、ムズカシイって。

NIKE Pointe Shoesに関しての詳細をご覧になりたい方は、こちらへ
ポアントについて真面目に考えたら、疲れちゃったわ〜。
おやすみなさい。