2012/04/19

完璧なる愛人

先週の土曜日、私が立っていた文京シビック大ホールの〈へそ〉にはSteinwayのグランドピアノがドド〜ん。

※「へそ」=舞台中央のこと。踊りの場合、暗転でも見える様に蓄光テープで印がつけてあります。

今日は『レ・ヴァン・フランセ』というフランスの管弦楽アンサンブルを聴きにいきました。
と言っても、実は“代理”。
行かれなくなってしまった方から、「私のパユ様にジュテームと伝えて来て♥」とチケットを譲り受け、パユ様の愛人代理の任務を遂行すべく馳せ参じたという訳です。
パユ様というのはベルリン・フィルのフルート主席奏者、エマニュエル・パユさんのこと。




光り輝く金色のフルートを手に登場したパユさん、そして、オーボエ、クラリネット、ホルン、バソン、ピアノのフランスおじさま達。

静かな緊張感の中、目を見合わせながら揃って息を吸い込み、最初に出て来た音にビックリしました。
なんとみずみずしいこと!!
清らかな小川のせせらぎのごとく、キラキラを光を放ちながら溢れ出すメロディーに吸い込まれてしまいました。

指揮者もなく、互いの感性でピタッと吸い付く様に揃う6人衆の演奏は、もう圧巻過ぎて、私はずっと口が開いたまま。
透明感、スピード感、深み、アタック。
フルオーケストラの演奏よりも、それぞれの楽器の音がとても身近で、フルオケのバレエ音楽に慣れている私にはとても新鮮でした。




終演後はAKBもビックリの仏おじさまサイン会

『レ・ヴァン・フランセ』(=フランスの風)というその名の通り、パユさんがフルートを吹くと本当に風が吹きます。

今日、演奏したハーバーの「サマー・ミュージック」では、初夏の風に新緑の木漏れ日が見えました。

振り付けをして踊ってみたい曲もたくさんあって大収穫でした。






フルート界の王子ことエマニュエル・パユさん

終演後は、愛人代理の任務をしっかりと遂行!
パユさんのお目目を見詰めて、つたない仏語で
「あなたのフルートは私の心を優しく撫でていくそよ風です。じゅて〜む」
と言ったら、「Merci〜、Merci〜」とスマイルで握手をしてくださいましたぁ〜。
任務完了!
うふふ♡♡♡






愛の戦利品♡



フルートを手にした貴公子

それにしても、さすがは王子、超モテモテでビックリしました。競争率、ハンパじゃないです。

ビュ〜ティ〜ねえさま、本日は“愛人代理”、存分に楽しませて頂きました。
ありがとうございました。
パユ様、11月の末にまた来るそうです。
次回は愛人ふたりで馳せ参じましょう!

かくして、シビック大ホールを後にした私は、
“愛人代理”ではなくて、“完璧なる愛人”なのでした〜♪