2012/01/12

ペトルーシュカ

今日は稽古の後に衣装の打ち合わせをして、夜は東京文化会館でウラジーミル・マラーホフが来日しての東京バレエ団『ニジンスキー・ガラ』を観て来ました。

マラーホフが踊る「牧神の午後」と「ペトルーシュカ」が観たくて行ったのですが、途中の「バラの精」と「レ・シルフィード」が私には退屈過ぎて‥‥

一番のお目当て「ペトルーシュカ」を前にかなりダレてしまったので、休憩時間にビールを飲んで生き返りました。

「ペトルーシュカ」は私にとって思い出深い作品のひとつ。バレエ団に入ってまだ数ヶ月の時にいきなりもらったソリストの役がこの「ペトルーシュカ」という作品の中のジプシー役でした。





入ったばかりで、しかもバレエ団附属のバレエ学校育ちでもない私がいきなり歴史ある作品のソリストになったものだから、当然ながら“孤独”でした。

私以外のシプシー役のソリストは皆さんベテラン勢。
踊り以外に芝居も多く、ベテランの先輩方はリハーサル毎に違った芝居で絡んでくるので、こちらも臨機応変に対応しなければならず、引き出しの少なかった私は毎日が必死。。。

でも、今思えばその時に学んだことは非常に多く、今の私の“財産”となっています。

今日のマラーホフ演じるペトルーシュカはいわゆる“マラーホフ様”であることを忘れさせてくれるペトルーシュカで私は好きです。



カメラマンさんがくれた一枚。