2011/11/19

エオンナガタ

今日は台風並の暴風雨の中、ダンサーのシルヴィ・ギエムラッセル・マリファント、そして演出家であり俳優でもあるロベール・ルパージュが出演する『エオンナガタ』を観て来ました。

エオンナガタとは日本人にはピンとこないかもしれませんが、フランス人やイギリス人なら誰もが知っている歴史上の有名人。
ルイ15世に雇われたスパイで男性でもあり女性でもあったという謎めいた人物。
そんな両性具有の騎士EON(エオン)の生涯を描いた舞台。

天才が集まるとこんなにスゴい世界が生まれるんだ、という衝撃に打ちのめされました。




照明デザイン(マイケル・ハルズ)、サウンド・デザイン(ジャン=セバスチャン・コテ)の研ぎ澄まされたセンスの中、日本の着物、花魁、人形浄瑠璃、和太鼓といった“和”のエッセンスが散りばめられた数々のシーン。
よくある薄っぺらなジャポンの世界じゃなく、インテリジェンスの感じられる様式美で、見ていて嬉しかったです。

そしてアレキサンダー・マックイーンの衣装が超Cool!
40歳という若さで彼のセンスがこの世から消えてしまったことは本当に残念です。

本日は満席。
明日がラスト公演。15:00〜五反田ゆうぽうと。
世界の最高峰のセンスが炸裂する舞台、是非!