2011/10/30

長身の仏おばさん

今日は東京文化会館で「HOPE JAPAN TOUR シルヴィ・ギエム on Stage」のBプロを観て来ました。

シルヴィ・ギエムさんが踊るクラシック作品はとても大胆かつ緻密で大好きですが、私はどちらかというとコンテンポラリー作品を踊る彼女が好きです。

今回はマッツ・エック振付『アジュー(AJÖ)』と、ウィリアム・フォーサイスとの24年ぶりのコラボ作品『リアレイ(REARRAY)』が観たくて行きました。


「AJÖ」とは「Bye」という言葉。








足元は濃いグレーの靴下
























どちらも見応えのある作品でしたが、私は今回の『AJÖ』に限らず、マッツ・エック作品を踊るシルヴィ・ギエムが好きです。
とても人間的で、女性的で、ナチュラルで、かつエモーショナル。
『AJÖ』はひとりの女性が自分と対話し、そしてまた社会=世の中に戻って行くという誰もが経験する成長の過程を踊りで表現した作品。
シルヴィ・ギエムの長い手足、振り乱す髪から実にさまざまな言葉がほとばしり出る瞬間の連続でした。

フォーサイス振付の『リアレイ』を一緒に踊ったマッシモ・ムッルにはちょっと驚きました。
いつの間にか黒髪の長髪を落ち侍のようにひとつに束ねた渋いおじさまになっているではありませんか!えらくカッコ良くなっていてビックリ!

そんなナイスなおじさまの横で踊るのは、ひょろりと背の高いフランス人おばさんシルヴィ・ギエム。
Parisの路地裏にあるちっぽけな食料品店で店員をしていそうな、あの鼻曲がりのおばちゃん顔がステキ。
本日は世界一の見応えのある、踊るフランス人おばちゃんを拝みました。