2011/07/13

“魔術師”逝く

プティ版「コッペリア」は必見!
フランスが世界に誇る振付家ローラン・プティさんが一昨日、7/10に87歳でお亡くなりになりました。

私が子供の頃に憧れたダンサーや振付家がポツリポツリとこの世を去っていく近年、踊りの世界の時の流れと、自分が生きて来た時間の長さを思い知らされます。

ローラン・プティの作品はどれも好きです。
ロシアのバレエメソッドで育った私にとって、物心ついた時に初めて見たプティの作品はまさにフランスのオッシャレ〜なバレエ。
子供ながらもすっかりフランスの踊るエスプリにノックアウトされました。





男性の悲哀を描き、そして女性の美しさに最大の賛美を送る振り付け師。
その演出と構成は見る者を瞬時にしてプティワールドに連れて行ってしまう魔術師のよう。
とかいうことまで感じられるようになったのは、だいぶオトナになってからです。


ジジの「カルメン」


「コッペリア」「若者と死」「カルメン」「ノートルダム」etc
ダンサーだったら、どれも一度は踊りたいと思う作品ばかり。
そして、もう一度観たい作品ばかり。

実は、私が憧れる数少ない女性の中に、プティのミューズであり奥様でもあるジジ・ジャンメールさんがいます。

ダンサーであり歌手でもあるジジ。
踊っても歌っても、いつもジジのお顔の回りには羽根、羽根、羽根だらけ。
そして彼女を取り囲むのは、細身のお若いオトコの子達♥







踊れて歌えて若いオトコにモテモテの奥様がいたんですから、プティは幸せだったでしょうね。

さて、どうやったらジジのようになれるのか?
舞台用の羽根は持っているのでジジごっこくらいはできますが‥‥


今宵は、まずは追悼の気持ちを込めてプティ&ジジの『カルメン』を鑑賞。
そして、坊や達と羽根に囲まれながら、元気はつらつ、歌いながら脚線美ダンスをするジジ様も堪能。
フランス版オシャレな美空ひばりのような気がしなくもありません。
(ちょっと長い映像ですがラストにプティとジジのステキなツーショットもあるので是非ご覧ください)





私はババではなくて、ジジになりたい。