2010/12/26

踊るための“耳”

今日は発表会のリハーサルで私と一緒に踊ってくださる4人の生徒さんたちにほぼ1曲、一気に振り付けをしました。

曲はプロコフィエフの『シンデレラ』の中の1曲。
チャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』の「花のワルツ」のような分かりやすい3拍子の曲ではないので、皆さん曲の細部によーく耳を傾けながらプロコフィエフの音符と格闘。
お疲れさまです。

一緒に踊る生徒さん4人はとても“耳のいい”生徒さん。
よく音を聴き込んできてくださっているのは勿論、音楽的なセンスがある皆さんなので振りのタイミングの飲み込みも早く、作業としては実にスムーズに進みました。
自分と同じように音をキャッチしていてくれると、とても安心します。

踊りの技術や、経験、身体の柔軟性等、個々の差や違いがあっても、一緒に同じ音を身体で聴けていれさえすれば、踊りは揃うものです。
これが揃わないことには一緒に踊っている意味もなければ、お客様に見せられるものも何もないことになります。

なので、今日は“耳のいい”4人と踊れて私もとても勉強になりました。
踊りの基本は色々ありますが、何よりも大切なスキルのひとつに音を聴く能力があります。
音を聴く能力はある程度は訓練することでスキルアップを図ることも可能だとは思いますが、根本的には生まれ持った音に対するセンスが大きく左右します。

この音を聴くセンスと身体を動かすセンスはかなりの部分で同じ要素がある“親戚”の関係だと私は思っています。
なので、耳がイマイチだと踊りもボチボチでしかないのです。

踊る人にはクラシック音楽に限らず、色々な音楽を聴いて欲しいと思っています。
ちなみに今日一緒に振付け作業をした4人のダンサーは、クラシック音楽も聴けば、Def Leppardも聴くし、EXILEも大好き!という面々。
そして私はIRON MAIDENが好き。
メイデン、来年、来日するらしいです。

来週の今頃はもう“来年”。。。。。ひゃ

ホットワインでホッ。