2011/09/09

桃色象の呪文

片付けても片付けてもCDやら、本やら、書類やらで全然スッキリしないデスクまわり。
ちょっとずつ必要のない物を掘り出しいては処分しているのですが、
捨てるのをためらう物もあります。



昨日のブログに載せたシャーロット・ランプリングの雑誌の切り抜きもそのひとつ。
今日、出て来たのはこちらの一枚。→

私が子供の頃に受講した夏期講習のチラシ。

学校が夏休みになった途端にほっとする間もなく講習なわけです。

当時、週1〜2回のお稽古で月謝が5000円くらいの時代ですから、3日間で5000円はもちろんお高い受講料。


私の場合、稽古代のほとんどをお年玉から捻出していたので、夏期講習はお財布にはキビシイ講習でした。





当時の私は根性も体力も人並み以下のプチぃ〜な子供だったため、2クラス、計3時間踊ると意識もうろう、そしてヘ〜ロヘロ。。。。
残念ながら、細かいことはほとんど記憶にありません。

憶えているのはふたつだけ。
ひとつはケルガード先生にひたすら言われた「Smile〜、Smile〜!」
そして、もうひとつは桃色象のおまじない

どんなに上手く踊れなかった時でも、踊り終わりのポーズもそこそこに逃げるように帰って行くのは絶対にダメ。お客様にとても失礼なこと、ということを教えて頂き、先生が
「One Pink Elephant, Two Pink Elephant, Three Pink Elephant」
と言い終わるまではポーズをしていなくてはいけませんでした。

当時の私はElephantが象なのか何なのかさえ知りませんでした。
けれども、必死にOne Pink Elephant, Two Pink Elephant‥‥‥
英語圏で育った人から、これが「だるまさんが転んだ」のようなものだと言うことを聞いたのは最近になってからです。

三つ子の魂百までとか言いますが、今でも踊る私の背後には桃色の象がダンボの様な大きな耳をパタパタさせて飛んでいます。
桃色象のおまじないはケルガード先生が教えてくださったバレエが上手になる呪文。
私は今でも大真面目でそう思っています。

さてと、買い物を少々済ませてから、新宿村のレッスンに行きます。